親からの愛情が少ない幼少期から、急激に注目を浴びるようになった青年期を迎え、オクラホマの片田舎から華々しいNBAという世界最高峰の舞台にやってきたデニス・ロッドマン。そんなロッドマンをまるで父親のように気遣ったのは、ロッドマンをドラフト指名で獲得したデトロイト・ピストンズのヘッドコーチ、チャック・デイリーだった。クリスマスや感謝祭など、イベントがある度にロッドマンを夕食に誘い、信頼関係を築いていった。
当時のピストンズは“バッドボーイズ”という異名で呼ばれるほど、フィジカルで強固なディフェンスが売りのチーム。ロッドマンのプレスタイルにはぴったりのチームだった。ロッドマン自身も「オレは汚い仕事で有名になりたかったし、そういった役割を買って出ていた。そして、楽しんでいた」と語っており、マジック・ジョンソンやラリー・バードといったスター選手にも臆することなく向かっていった。ロッドマンを含め、徹底的に相手を打ちのめすディフェンスでピストンズはNBA2連覇を達成。ロッドマン自身も最優秀守備選手やリバウンド王を獲得するなど、順風満帆なキャリアを送っていた。
しかし2連覇後、次々に中心選手はトレードされ、デイリーHCも解任。チームは解体されてしまった。そんなチームの荒れ具合と同じく、ロッドマンの私生活も荒れていく。長年付き合っていた彼女と結婚したが、わずか82日で離婚。ついには、喪失感に追い詰められてピックアップトラックで自殺を図ってしまう。かろうじて未遂に終わり、考えをあらためたロッドマンは「よし、誰も教えてくれなかった道を見つけていこう」と決意したという。
そこからロッドマンは、奇抜なファッションやスタイルを始める。「オレの髪色やスタイルをファンは観に来ていた。髪色を真似する子どもたちもいたぐらいだ。その時、ピアスやタトゥーも始めたんだ」と話すロッドマンは、ファンだけでなく、マドンナやカルメン・エレクトラなどのセレブからも愛されるようになった。彼は最高のエンターテイナーになったのだ。

そして、あの“神様”マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズに移籍する。ブルズのフィル・ジャクソンHCはロッドマンの扱い方を熟知しており、どんなにテクニカルファウルを取られようが、ボールをキックしようが、私生活で何をしようがロッドマンの好きにさせた。そんな状況でロッドマンもチームに献身し、ブルズのゴール下を精一杯支えた。「オレはゲームのために、本当にすべてのことをやった」とロッドマンも振り返る。
そしてブルズで3連覇を達成し、名実ともにスーパースターの仲間入りを果たす。その後は、ロサンゼルス・レイカーズやダラス・マーベリックスでプレイするも、チームメイトや球団側とうまく行かずに解雇され、38歳でコートを去ってから再びNBAの舞台に上がることはなかった。
ピストンズで2連覇、ブルズで3連覇を果たしたロッドマン。NBAでのキャリアもまた、自身の人生のように波乱万丈だった。
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