暴走する暗殺者と狂暴な殺し屋の運命の対決の結末は一体どうなるのか?ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェの「新しき世界」の名コンビが再びタッグを組み、新たな傑作を生み出した。
ついに日本に上陸する『ただ悪より救いたまえ』(12月24日公開)は、新型コロナウイルス大流行後の韓国で、あの「新感染 ファイナル・エクスプレス」の続編「新感染半島 ファイナル・ステージ」をも超える動員を果たし大ヒットを記録。世界56各国で公開も決定している。
本作のイ・ジョンジェは、復讐のためにファン・ジョンミンを執拗に追い詰め、関わった人間を次々と殺していく狂った殺し屋を体当たりで演じた。世界中で大ヒット中のNetflixドラマ「イカゲーム」でも主人公を演じ、いま世界でもっとも注目を集めている俳優であるイ・ジョンジェが大いに語った。
−ファン・ジョンミンと7年ぶりの共演でしたがいかがでしたか
言うまでもなく本当によく息が合いました。作品では7年ぶりにお会いしましたが、実は普段よく会う間柄です。『新しき世界』とはまた違った、追いつ追われつのキャラクターだったのでとても新鮮な感じがしました。最初にファン・ジョンミンさんがキャスティングされていて、そのあとに私にオファーがありシナリオが送られてきたんです。それでシナリオを読んでからジョンミン兄さんに電話をしました。
「ジョンミン兄さん、本当にこの役やる?」「ああ、やるよ」「じゃあ僕もやるよ」と(笑)。とても良いシナジー効果が生まれたと思います。
−日本の葬式でのレイの初登場シーンは非常にインパクトがありましたが、日本のロケ撮影はいかがでしたか
実質3、4日くらいしか日本ロケには参加していないのですが、私よりも前に日本にすでに来ていたファン・ジョンミンさんが連日“食担当”のガイドさんみたいになってあちこち美味しいお店に連れて行ってくれましたよ。お寿司や焼き肉など事前リサーチがしっかりされていてとても美味しい思い出です!
−「イカゲーム」の主人公と、本作のレイとのギャップが話題になってますが、全く違うキャラクターを演じ分ける上での工夫や心がけていることなどあれば教えてください
私はその時やっている作品や前作とは全く違う、ジャンルや真逆の役をやってみたいと思う方で、今回の『ただ悪~』の前はすごく正義感に満ちた役をやっていたんです。その反動もあってレイというキャラクターを選んだという部分もあります。レイというキャラクターについてはどう作り上げていけばいいかかなり悩みました。
どんな生き方をしてきたのか、どんな性格なのか、そういったことを見た目でもある程度説明できるようにかなり工夫をしたつもりです。物語の軸からぶれないようにしながらも、そういった要素を入れ込んでレイを完成させました。
−インナムを執拗に追いかけ、殺す理由も忘れてしまうレイですが、なぜここまで執着したと思いますか
なぜそこまでインナムに執着するのかに対して、レイは「覚えていない。理由など重要ではない」と言いますよね?兄を殺されたことは単なる最初のとっかかりでしかないのだと思います。自分がインナムを捕まえて殺そうと決意したことが重要であって、理由は重要ではないのでしょう。そこにはレイの育ってきた環境や複雑な性格が影響していると思います。
最後のほうでインナムがレイに「どうしてここまでするんだ」と聞きます。そしてそこでレイが本音を話しますよね「お前が死んでいく様が見たいからだ」と。観客の皆さんはそんなレイに“こいつは一体何者なんだ?”と思うでしょうね。
−ユイ役のパク・ジョンミンについて「演技の天才」と絶賛されていましたが、『サバハ』に続いての彼との共演はいかがでしたか
実は、最初にこの役をパク・ジョンミンさんに提案するとなったとき、周りの人たちの間では“いやぁ、彼がこの役をやると思うか?”という反応が一番多かったんです。でも私はなぜかパク・ジョンミンさんがやると言う気がしたんですよね。
これまでの作品でパク・ジョンミンさんが演じてきたキャラクターはどれもパク・ジョンミンさんでなければ成立しなかったと思うんです。今回もとても独特なキャラクターですし、パク・ジョンミンさんはユイというキャラクターに興味を抱いて挑戦したいと思うのではないかという気がしました。
最初にユイの姿で登場したジョンミンさんを見たときは驚きました。すごく美しく着飾ってくるのかなと思ったら、すごいお腹がでていて、しかもへそ出しのTシャツだったので(笑)。普通だったらそのお腹は隠したいと思うんじゃないかなと(笑)。でもユイというキャラクターがジョンミンさんによってとても人間的なキャラクターになったと思います。素晴らしかったです。

−「チェイサー」や「哀しき獣」など数々の作品を手がけてきたホン・ウォンチャン監督との仕事はいかがでしたか
シナリオ作家として長らく活躍されていたこともあってか、セリフを現場で状況によって臨機応変に対応することにとても長けています。そしてスタッフや役者を信頼して多くの部分を任せるというのがホン・ウォンチャン監督のスタイルだと思います。そしてスタッフ、俳優と監督で1カットごとにたくさん話合いをしながら撮影しましたね。
−本作で見事なガンアクションや、ナイフアクションを披露されていましたが、撮影に入る前に準備されたことや、難しかった点はありますか
ナイフを使ったアクションに関しては、どんなナイフでどんな模様のものがレイに似合うかというところから悩みました。そのあとでレイの手慣れたナイフの動きなどを作り上げていきました。そこにナイフを振りかざす直前のレイの心理などが入ってくるわけです。そしてナイフでのアクションの後のレイの感情、行動がでてきます。今回はその一連の過程がすごく大切だったと思います。

−日本の俳優・白竜さんと共演されていかがでしたか?
白竜さんは、とても重みのあるセリフまわしで臨場感を出してくださったと思います。ありがたかったです。
−次にやってみたい役などありますか?
「イカゲーム」のギフンが日常的に目にするようなキャラクターだったこともあって、次回作は韓国の国家情報院を演じたスパイ映画『ハント(原題)』という作品が控えています。自ら監督、出演をしている作品です。先日クランクアップしたばかりなのですが、ぜひこちらも楽しみにしていてください。
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