デビッド・ベッカム、98年W杯での退場を振り返る

adidas Footballは「My Unfair Advantage」動画シリーズの中で、2013年に現役引退したサッカー選手デビッド・ベッカムに困難への向き合い方について聞いた。

adidas Football/YouTube

ベッカムにとっての大きな困難は、1998年FIFAワールドカップ、アルゼンチン戦で退場処分を受けたことだった。イングランドにとってライバル関係にあるアルゼンチンとの対戦には重要な意味があり、代表チームに多くの期待がかかっていた。だが、その大事な試合でベッカムはアルゼンチン代表のディエゴ・シメオネ選手を故意に倒したとしてレッドカードを受け、退場処分となる。イングランドはPK戦の末、アルゼンチンに敗退した。

「ロッカールームでは孤独でした。孤独な20分間でした」とベッカムはレッドカードを受けた直後のことを語る。ワールドカップが終わりイングランドに帰っても、ベッカムの行いが試合の敗因とされ、批判の声が絶えなかった。

「あのようなことが起きると、どんなに周りのサポートがあったとしても、自分への自信が揺らぐがものです」とベッカム。「できることなら、絶対に経験したくない出来事でした」。

だが、つらい時だからこそ努力しなければならなかったとベッカムは言う。「成功するには、そして最高の自分になるためには、努力するしかないと分かっていたからです」。

4年後のワールドカップ、名誉を挽回するまたとないチャンスが訪れる。2002年FIFAワールドカップのグループステージでイングランドはアルゼンチンと対戦。ベッカムがペナルティキックを決め、イングランドは1-0でアルゼンチンを下した。「大事な瞬間でした。僕個人にとっても、あらゆることを払拭してくれた瞬間です」。

一連の出来事を振り返ってベッカムは「もしあの出来事がなかったら、僕のキャリアは今のようにはならなかったかもしれません」と話す。最後に、彼は似た経験をしている選手のためにアドバイスを贈った。「やるべきことに集中して、努力することです。できることはそれしかありません。これは父から学んだことです。つらい時こそ、やるべきことに集中し、努力しなさいと。とてもシンプルです」。

文・大熊希美

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