リアル“死ぬこと以外かすり傷” 極道組長マ・ドンソクの映倫も狂わせた悪人映画

毒には毒を!殺人犯にはマ・ドンソクを!

この定説を証明した映画が7月17日(金)に公開される。それが『悪人伝』だ!

韓国を騒がせる‪無差別連続殺人鬼。次に彼が刺した相手は無差別級の極道=マ・ドンソクだった!

…という、「無差別にもほどがあるだろ!」な掴み‪から始まる本作。

Klockworx VOD/YouTube

とはいえマ・ドンソクなので人並外れた体力で生還し、なんやかんやで掟破りの狂犬デカとタッグを結成!‪無差別殺人鬼にケジメをつけさせるべく動き出す!というのが主なあらすじだ。

まさにマ・ドンソクの『極道大捜査線』な様相を呈している。

本作で文字通り『死ぬこと以外かすり傷』を体現する極道を演じる、マ・ドンソク。

宣伝用ポスターの半分をメンチをバチバチに切るマ・ドンソクが占めているわけだが、とにかく圧が凄い。思わず『本職』という言葉が頭をよぎる物騒なビジュアルである。

今までもタフガイにせよ愛嬌のある役柄が多かったが、本作では360度何処からも見てもカタギじゃない役柄を熱演。

あくまで極道のメンツを潰された怒りを糧に殺人鬼を追う。 屈強なガタイに刻まれた気合の入った刺青を見るにつけ「どう考えても刺す相手を間違ってるだろ!殺人犯!」と思わずにはいられない。おかげさまで滅多刺しにされながらもピンピンしているのだが、この設定もマ・ドンソク以外に説得力は無いだろう。

奇しくもMCUの『エターナルズ(原題)』に抜擢されたドンソクだが、本作における体力のエターナルぶりも必見である。

そして「犯罪都市」「無双の鉄拳」同様、お約束になりつつある破壊力が凄いオーバー・ザ・ビンタの模写は本作でも健在。

思えば「新感染」でもゾンビを素手で殴っていたので、そんじょそこらの殺人鬼で歯が立たないのは当たり前の話だ。

更には殺人鬼の事件に便乗して敵対組織にシレッと抗争を仕掛けるなど、極道らしい抜け目のなさも披露。

正義感なんてもんは微塵も持ち合わせていない。

おかげさまで人の道を外れた悪魔を、カタギの道を外れた極道が自らの流儀でゴリゴリに詰めていく展開に目が離せなくなる。

『殺人の追憶』『チェイサー』『悪魔を見た』『殺人者の記憶法』…などなど枚挙にいとまがない韓国映画の国産殺人鬼物。通常、連続殺人鬼の出る韓国映画だと陰惨な展開に見てるコチラも登場人物も思わずドン引きしてお通夜モードになりがちだ。

だが本作は マ・ドンソクを投入し、お通夜モードを強引にねじ伏せていく。  何せ暴力を『商売』とする極道だ。

『趣味』で殺ってる野郎とは育ちが違う!

アウトサイダーという意味では同じだが、暴力のベクトルが違うもの同士の激突に観ているコチラもテンションが自ずと上がってしまう。

ある意味で今までの国産殺人鬼物ジャンルに一石を投じていると言えなくもない。

『極道』『狂犬デカ』『殺人鬼』が三つ巴の欲張りハッピーセットな本作。

いつしか殺人鬼を追う内に極道とデカという相反する二人が共闘する展開になるのだが、「愛は世界を救う」ならぬ「暴力は職業を超える」というメッセージを見る者に伝えてくれる。

そして、全てにケリをつける粋なラストに笑みが浮かぶことだろう。

殺人鬼が出る作品であれば普通ならR指定になるもんだが、本作は何とG指定(全年齢対象)。

これもマ・ドンソクの剛腕ぶりに映倫が信頼を寄せた証左であろう。

ともあれ、ジメジメした梅雨明けにこそピッタリな、ご家族揃って安心して観れる悪人映画ですよ。

文・DIEsuke(@eroerorocknroll)/ステイサムの悩み相談bot狂犬映画ライター・映画タッグ:ビーパワーハードボイルド

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