人に感染するとは思わなかった 新型コロナウイルスは、どのように世界中に蔓延していったのか?

世界で起こるさまざまな社会現象について、米国のニュース解説メディア「Vox」が多角的な視点から検証する、Netflixの人気ドキュメンタリーシリーズ『世界の“今”をダイジェスト』。これまで、仮想通貨の台頭や、加熱するK-POP人気、カルトやダイエットの落とし穴など、多岐に渡るテーマを取り上げてきた同番組が、リミテッドシリーズとして『“新型コロナウイルス”をダイジェスト』をリリースした。

Netflix/YouTube

日本のメディアやインターネット上では、感染者数や死亡者数の最新動向、行政の対応、医療の現場、変化を余儀なくされた人々の生活など、新型コロナウイルスに関するさまざまな情報が連日流され続けている。日々変化する状況の中で、最新の情報を得ることは重要だが、司会者やコメンテーターの個人的意見をぶつけ合う議論や、視聴者の不安を煽るような演出に食傷気味という人も少なくないだろう。

そんな中、新たな目線からの情報を提示してくれるのが本作だ。人類とウイルスの戦いの歴史や、感染力と致死性の散布図から見る各種ウイルスの類似性、いかにして新型コロナウイルスが世界中に蔓延していったのかなど、非常にわかりやすく解説してくれている。

印象的なのは、ジャーナリストのマリン・マッケナ、そしてビル・ゲイツへのインタビュー映像だ。彼らはそれぞれ2019年4月と5月の時点で、来たるべきパンデミックの危険性と、それに対する世界の準備不足を警鐘していた。

まるで予言者のようなビル・ゲイツの言葉に人類の愚かさを気づかされるが、一方で、テクノロジーや化学、連携体制の面において、史上最高の布陣でウイルスに挑んでいることも本作はしっかりと映し出す。

今回のパンデミックに至る経緯と世界の現状について、データに基づく正しい知識を深めるとともに、誰もが当事者であることを再認識させてくれる26分間。感染者数の減少傾向にともない、国内外ともに制限措置の緩和が進む今だからこそ観ておくべき作品だ。

“新型コロナウイルス”をダイジェスト』はNetflixで独占配信中。

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