コナー・マクレガーとジェイク・ポールのビーフが続いている。不遜なUFCスターとビッグマウスが芸風の炎上系YouTuberの対立は、そもそもジェイクが「ビビってないで俺と対戦しろ」と挑発したことから始まっているが、今回はマクレガーの方が言いがかりを付けたようだ。
舞台は先日マジソン・スクエア・ガーデンで開催され、世界初となった女性ボクサーによるメイン・イベント、ケイティ・テイラーvsアマンダ・セラーノ戦でのこと。会場にいたマクレガーがジェイクを指して「なんだあのジミー・サビルみたいなグラサンのクソボケ間抜け野郎は」とツイート(※現在は削除)。
マクレガーは同郷アイルランドのケイティを応援しており、ジェイクがプロモートしているプエルトリコ出身のアマンダとの対決は、ケイティが勝利。追い打ちで負けたジェイク側を口撃したのだろう。
さて、ジミー・サビルが誰かというと。元BBCの大人気司会者。しかし人気の裏で権力にものを言わせ、少年少女から老人まで、何十人もの相手に強姦や性的虐待を繰り返していたことが死後公になったおぞましい人物だ。筋金入りの変態で、イギリスが記憶から消し去りたい、テレビが生んだ闇である(詳しくはNetflixドキュメンタリー『ジミー・サビル:人気司会者の別の顔』で描かれている)。
今回マクレガーは、相手の見た目をいじっただけのしょうもない悪口ではあるが、最低最悪のド畜生になぞらえての揶揄なのだから、そこそこの発言でもある。もちろんジェイクもすぐに反撃。「俺は過去2年間で5つ勝利したけど、お前は5回も負けたな? どっちが格闘界に重要か明らかだ」「ダナ・ホワイトに飼われているだけのお前とは違う。今回のマッチも誰が実現させた? お前のとこのヒーロー、ケイティ・テイラーにファイト・マネーもたらしたのは誰だ?」と昨今のマクレガーの低迷をあげつらった。
試合後のカンファレンスでも「もちろん彼(マクレガー)にも常に言いたいことがいっぱいあるんだろ。でも発言する場所が足りないんだろうね」と哀れんでみせると、「5年間勝ってないし、ホワイトの犬だし。今回ケイティにファイトマネーをもたらしたのは俺だ。つまり、マクレガーからすれば俺こそがヒーローじゃないか?」と続けた。要は現在の格闘界に話題を振りまいて、盛り上げているのはお前の俺のどっちなんだ。吠えるな、落ち目の犬が、というわけである。
実際ジェイクは、UFCファイターに支払われるマネーが低すぎるとしてダナ・ホワイト及びUFC本部を執拗に批判し続けており、(格闘家としての格が違うとは言え)マクレガーとの対戦が実現すれば、破格の報酬を約束するとも。実現すれば注目度も抜群、勝利すればマクレガーも“ダナ・ホワイトの犬”の汚名も返上なるだろう。ジェイクもマクレガーのようなトップランカーとの戦いに勝利すれば元YouTuberというレッテルも不要になる。
しかし見た目をいじったかと思えば、落ち目なところをあざ笑うというこの低レベルの口喧嘩。格闘技ファンも“もういいから早く対戦してくれ”と思っているのではなかろうか。ここまで続いている小競り合いのおかげで二人の対戦への注目度は上り調子、実現可能性もゼロということはなさそうだ。
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