クリストファー・ノーラン監督が、セリフを暗記するほど好きなカルト作とは?

米国のコメディアン、ウィル・フォーテが2010年に主演した映画『ほぼ冒険野郎 マクグルーバー』は、1980年代からアメリカで放送されていたテレビシリーズ『冒険野郎マクガイバー』のパロディ。人気テレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』内で放送されていたコメディが映画化されたこともあり、同番組の構成作家であるヨーマ・タコンヌが監督・脚本を務めた。

Saturday Night Live/YouTube

元特殊隊員のマクグルーバー(ウィル・フォーテ)が、核兵器を盗んだ宿敵ディーター(ヴァル・キルマー)の討伐を米政府から命じられるアクションコメディ映画には根強いファンも多く、『ダークナイト』3部作、『インセプション』(2010年)などの大作を手掛けたクリストファー・ノーランもその1人だ。

『ダークナイト ライジング』(2012年)に出演したアン・ハサウェイが、撮影現場でノーラン監督が『ほぼ冒険野郎』の台詞を口にしていたエピソードを明かしており、それを聞いたヨーマはノーラン監督に何らかのかたちで続編へ参加してほしいと願っていた。

残念ながら映画の続編が作られることはなかったが、いまもなお人気を集め続ける『ほぼ冒険野郎』が10年ぶりにテレビシリーズで帰ってくることになった。ウィルをはじめとする出演者たちと製作チームが再びタッグを組む新テレビシリーズは、NBCユニバーサルの新ストリーミングサービス「Peacock(ピーコック)」で配信される。

Universal Pictures/YouTube

今回のテレビシリーズ化に際して、ヨーマはノーラン監督を台本の読み合わせに招待したそうだ。すると、最新作『TENET テネット』の公開を控えるノーラン監督の出席はかなわなかったが、作品愛に溢れるメールが届いたという。そこには「冒険旅行への第1歩を踏み出す瞬間に立ち会えないが、私の魂もあなたたちと一緒に空高く舞い上がることを覚えておいてほしい。ますますプレッシャーを感じさせてしまうかもしれないが、これだけは言わなければならない。世界が待っている。世界が見守っている」という熱いメッセージが書かれており、ヨーマをとても感激させたそうだ。

ノーラン監督をはじめ、世界中が注目する新テレビシリーズ『ほぼ冒険野郎 マクグルーバー』は、長らく刑務所にいたマクグルーバーが釈放され、かつてともに戦った仲間たちと謎の強敵に立ち向かうというストーリーが描かれるようだ。配信日は未定なので、続報を待ちたい。

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