カーディ・B、遂にブチギレ 因縁の相手とSNS上で大バトル勃発

「ジョージ・フロイドの死を正当化する人間なんて、誰とも一切口をききたくないね。一切関わりたくない」
大統領選を控えるアメリカでは、人種問題を起因とする分断がますます広がっている。その中、一貫してリベラル派の位置にいる民主党代表ジョー・バイデン氏の支持を表明しているのがカーディ・Bだ。

黒人ポップ・アイコンとして現在最も影響力を誇る1人であるカーディは、これまでもバーニー・サンダース上院議員と交流し、若者の政治への関心喚起を促すなどコロナ禍でも積極的に行動してきた。そのため保守派から目の仇にされることも多い。

黒人女性“保守派”活動家、作家のキャンディス・オーウェンズ氏も上院議員を非難する1人で、トランプ大統領を支持し、黒人だがBLM運動についても批判的だ。オーウェンズ氏は今月行われた対談企画でカーディの名を出し、「ものを知らない馬鹿なラッパー」だとあからさまに罵っている。相手のベン・シャピーロ氏も保守派政治評論家で、カーディの最新曲「WAP」をこき下ろしていた。

「バイデンは擦り寄ってるだけ。カーディ・BのInstagramを見て、『この人は山ほどフォロワーを抱えているから利用できそうだ』って考えたわけでしょう。『もの知らなさそうなラッパーだ。どうせものを知らない人物だからうまいこと取り込もう』ってわけですよ。そしたら彼女もころりと『OKよ~』ってなったわけじゃないですか。そして人々は彼女のことをクールでイケてるって勘違いしてくれて、そしてあの対談で彼女とおしゃべりするだけで票が集まる……という。そういう魂胆でしかない」

オーウェンズ氏はTwitterでも「ジョー・バイデンもあなたを利用しただけ。バーニー・サンダースにも利用された。どっちもあんたの音楽なんて好きじゃないし知りもしない。彼らはあなたのことを馬鹿だと思ってるだけ」と非難というより、もはやただの露骨な悪口ツイートだ。

一貫して無視、あるいは哀れみを示してきたカーディもこれにさすがに黙っていない。オーウェンズ氏とのツイート合戦が始まったのだ。

「あんたは何年も私に敵意を示してきた。“税金を払い、不正義が横行する国に暮らし、発言することをやめない女だから。政治に口出しをして、首を突っ込むような女だから邪魔”って明言してきたわね。言っておくけど、全ての人に発言する権利があるのよ」

さらに、過去オーウェンズ氏から対談をオファーされ続けていたことも暴露。250,000ドルという破格の出演料だったが「ジョージ・フロイドの死を正当化する人間なんて誰とも口を利きたくないね。一切関わりたくない」とはねつけてきたという。

さらに、オーウェンズ氏はトランプ大統領に「のけ者にされた」とリプ投稿をすると、カーディはこのようにツイートする。

「あんたは、黒人が警官に殺されるたびに笑うような、何百万というアメリカ国民に『漂白剤を飲めばいい』などと平気で言うような、そんな男に投票するように促してるわけだけども。でもあんたは共和党の全国党大会のスピーチすらオファーされなかったわけじゃない? トランプはあんたのことなんて馬鹿だと思ってるからよ。“MAKE AMERICA GREAT AGAIN(MAGA)”のスローガンがアンタをこき下ろしてるのよ。私に矛先向けるのはお門違いなんじゃないの?」

そしてここで、これまでトランプ支持者たちから散々嫌がらせを受けてきたことを明かしたのだ。保守派である10代の若者が、彼女のブロンクスにある自宅の住所をネットで晒し、火を放つように促した事件で探偵を雇わねばならなかったこと、過去にバイセクシャルであることを告白している妹のヘネシー・キャロライナがガールフレンドと一緒にいた際、スペイン語で会話していたことを理由にトランプサポーター(MAGAキャップをかぶっていた)の一家からハラスメントを受けた、とも。

しかし、オーウェンズ氏とのこの一連のいざこざが自身の価値、そしてスタンスを変えることにはならないし、「どれだけ金を稼いでも、どれだけ必死で働いても、自由でまともなアメリカ人になれない。妹も同じだ」と一蹴する。そしてInstagramで「あんたが私を黙らせることなんてできない。私には新しい始まりと、変化のための大きな力が味方についてる。あんたはそれに脅かされてるのだから!」と宣言した。(この投稿は現在削除されている)

人種問題、政治をめぐって同じ黒人女性同士でも対立することがある。それだけ複雑なのが現在のアメリカであり、それゆえ屈することなく臆することなく発言することが必要なのだろう。カーディ・Bの歯に衣着せぬ物言いも、本来の性格もあるだろうが、ある意味必要に迫られてのことなのかもしれない。

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