マイナスイメージを逆手に取った『バーガーキング』の広告

マクドナルドを挑発するポスターやお客さんが忘れていった落とし物を写した広告写真など、ちょっときわどい表現やユーモアたっぷりの広告で知られるバーガーキングの面白いキャンペーンをご紹介。

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世界中に店舗を構えるバーガーキングはメニューも豊富。アメリカに至っては「ワッパー・ジュニア・クロワッサン(Whopper Jr. Croissant)」や「チキング・サンドウィッチ(Ch’King Sandwich)」など15種類以上のハンバーガーが提供されている。ただし、実際にお客さんはどれほどバーガーキングの商品を知っているのだろうか。そんな素朴な疑問に答えるべく、認知度調査をテーマにした広告が注目を集めている。

CMを制作したのはスウェーデンの広告代理店の「Ingo」。2020年に手掛けたバーガーキングの広告が世界三大広告賞の【Clio Awards(クリオ賞)】で金賞を受賞するなど広告賞を総なめにした。その際にハンバーガーに防腐剤を添加していないことを強調し、34日間かけて撮影した<The Moldy Whopper(カビだらけのワッパー)>の動画広告は当時物議を醸した。

さて、今回の動画<All about the Whopper>では、ロンドン、東京、ストックホルム、メキシコで街頭インタビューを決行し、「私たちはシンプルな質問をするために世界中を旅しました」「質問に答えられたら賞金は一万ドル」「バーガーキングのハンバーガーを3つ言えますか?」と順番にメッセージが表示されていく。

一見簡単そうな質問だが、「ワッパー」以外の商品名が浮かばない人たちが続出! 中にはバーガーキングへ前日に行ったばかりの女性もいたが、残念ながら答えることはできなかった。あまりに悔しかったのか「ワッパー&チーズ」「クリスピークリスピー」「ポテトバーガー」など、メニューにない商品を思いつきで答える人たちも続出した。結果、参加者の実に85%が「ワッパー」しか回答できなかったのだ。

お客さんが商品名を知らないことを逆手に取り、ネガティブをポジティブに変換した斬新なキャンペーン。インタビューに答える人たちのなんとも言えない表情がたまらなく癖になるが、不思議とバーガーキングへ行きたくなってしまうのは、まんまとプロモーション戦略の仕掛けにハマった証拠かもしれない。

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