2分間で10人消す、車イス爆弾… 『ブレイキング・バッド』 ハイでブッ飛んだ衝撃シーンBEST8

世界中で爆発的大ヒットとなった『ブレイキング・バッド』シリーズ(2008年〜2013年)。余命宣告をされた元高校教師で天才化学者ウォルター(ブライアン・クランストン)が家族に財産を残すため、麻薬精製に手を染め麻薬王へとのし上がっていく衝撃作だ。ストーリー、登場人物すべてがハイでブッ飛んでいる本作からトラウマ必至の衝撃シーンをピックアップ。

・ガス・フリング、ミスをした部下を惨殺

地元住民から敬愛される実業家、フライドチキン専門店のオーナーという“表の顔”を持ちながら、実はアメリカ南西部の麻薬市場を仕切るマフィアのボスという“裏の顔”を持つグスタボ・“ガス”・フリング(ジャンカルロ・エスポジート)。
対立を深めていくウォルターを抹殺し、麻薬ラボの運営をゲイル・ベティカーに任せようと考えたガスだが失敗してしまう。その失敗を犯した部下、ヴィクター(ジェレミア・ビツイ)をウォルターとジェシーの目の前で殺害する。自分の片腕ともなっていた忠実な部下を殺すことになった背景には、ウォルターの技術を盗ませたゲイルがヴィクターのミスで殺されてしまったことで、究極のドラッグの製造方法を独占する人物となったウォルターと、その腹心であるジェシーを殺害できなくなってしまった“けじめ”をつけなくてはならないという事情があるものの、ガスが自身にとっての忠犬ともいうべきヴィクターをアッサリと殺害したことは、ガスの本当の恐怖を見せつける強烈なシーンであった。

Breaking Bad Official/YouTube

・情報屋の生首をカメに乗せて爆破、警告

トルトゥーガ(ダニー・トレホ)はメキシコ・カルテルの一員で、DEA(アメリカ麻薬取締局)に情報提供もしている人物だったが、カルテルにバレて首チョンパされてしまう。それだけでは終わらず陸ガメの甲羅に生首を乗せられて麻薬取締官の前に姿を現す。吐き気を催したり、嘲笑したりする取締官だったが、その時、生首を乗せたカメが爆発。麻薬取締官からも犠牲者が出るという地獄の様相を呈する。

Breaking Bad Official/YouTube

・ヘクター・サラマンカ、地獄のベル連打車椅子爆弾

ヘクターはかつては麻薬カルテルの幹部の1人だった男で、現在は老いて引退。体が不自由で車いす生活を余儀なくされ、声を出すこともできない。そのため、車いすに取り付けた呼び出しベルを鳴らすことで意思疎通を図っている。そんな養護施設にいるヘクターのもとへ、表の顔はフライドチキン専門店やクリーニング店の経営者、裏の顔はマフィアのボスという昔の仇・グスタボ・“ガス”・フリングが現れ、彼を殺害しようとする。しかし、そのことを知っていたヘクターは不気味にベルを鳴らす…。爆破されたガスの姿はシリーズ屈指のトラウマシーンとなった。

Breaking Bad Official/YouTube

・オーバードーズしたジェシーの彼女を見殺し

ウォルターの相棒、ジェシー・ピンクマン(アーロン・ポール)がこよなく愛するのが、重度のドラッグ中毒者であるジェーン(クリステン・リッター)だ。もともとはジェシーの恋人ということもあって、ウォルターとの関係も問題ないと思われていた彼女であったが、ウォルターの“表の顔”と“裏の顔”の差に気付いた彼女は、やがて彼に対して「裏のビジネスをバラす」と脅迫するようになる。
ジェーンの存在を忌々しく思うようになったウォルターは、ある日、彼女がオーバードーズにより吐瀉物を喉に詰まらせて窒息死しそうになっている場面に出くわす。苦しみ、悶える彼女を前にウォルターがとった行動は華麗なるスルー。結局は彼女を見殺しにしてしまった。この事件をキッカケに彼の鬼畜ぶりが加速度的に増し、次々と凶行へと走ることになったことを思えば、助かる望みがありながらも命を落としたジェーンや、最愛の恋人を失ったジェシーだけでなく、ウォルターにとっても大きな意味を持つシーンだったといえるだろう。

Breaking Bad Official/YouTube

・刑務所内の証人を2分間で10人殺す

そもそもは家族思いの心優しい化学教師であったにもかかわらず、裏稼業に手を染め始めてからは人殺しもいとわぬ狂人へと変貌していったウォルター。彼は裏社会での成功と引き換えに徐々に人としての良心を失い、目的のためには手段を選ばない人間となっていくが、そんな彼の人間性が垣間見れるのがこのエピソードだ。
彼にとって邪魔な存在となっていた獄中の証人たちを“消す”ことを思い立ったウォルターは、自身をリスペクトし刑務所内にツテを持つトッド(ジェシー・プレモンス)に指示して、彼らを同時に殺害するという信じ難い行動に出る。しかもその数は、たった2分の間に10人。彼自身が直接手を下したわけではないが、そのあまりにもドライで奇想天外な計画は、彼の合理的で冷血な思考を垣間見ることができるものであった。

・10歳の少年が売人を銃殺

主人公であるウォルターの相棒で元生徒のジェシー・ピンクマンの親友として登場するクリスチャン・“コンボ”・オルテガ(ロドニー・ラッシュ)。
頭脳はイマイチながらも、どこか憎めないムードメーカー的な存在であった彼は、麻薬を売る客を待っている最中にフラリと現れた10歳の少年によって銃殺されてしまう。自身の命を付け狙うかのように停車する車に気をとられたコンボ。そこへあたかもただの通行人ように自転車に乗って現れた少年に、殺されてしまう姿は「無邪気な子供が暗殺をする」というギャップも手伝って、多くの視聴者に極めて大きなインパクトを与えることになった。

Breaking Bad Official/YouTube

・ウォルター、感情を抑えられずマイクを射殺

ガスの片腕として犯罪のもみ消しから暗殺までやってのける実行部隊のトップ、マイク・エルマントラウト(ジョナサン・バンクス)。
彼はウォルター&ジェシーと一緒に過ごす中で、ジェシーが若くしてキラリと光る素質を持っていることや、人間として魅力的なものがあることを知り急速に好感を抱くこととなったが、その一方で、ウォルターに対しては嫌悪感を抱いていた。
そうした背景がある中で、ウォルターは「目的」という観点ではわざわざ殺さなくても良かったマイクをいとも簡単に銃殺してしまう。この事件はウォルターが必ずしも合理的ではなく、明晰な頭脳が弾き出した算段を逸脱したとしても、自身の感情を優先させて凶行に及んでしまう性質であることを見せるものとなった。

・ハンク&ゴメス、殺し屋との壮絶な銃撃戦で死亡

凶行を繰り返す主人公・ウォルターの鬼畜ぶりが目立つ同ドラマにおいて、ある意味、真っ白なキャラともいえるのが、ウォルターの義弟で麻薬取締官のハンク・シュレイダー(ディーン・ノリス)と、その相棒スティーブン・ゴメス(スティーヴン・マイケル・ケサダ)だ。
ハンクとゴメスは、ウォルターが雇った殺し屋、ジャックと激しい銃撃戦を展開することになってしまうのたが、その際にゴメスは呆気なく銃殺され、残るハンクも現場に居合わせたウォルターの懇願もむなしく、銃殺される。
結果としてウォルターは唯一、心を許していたハンクを失うことに。その場に倒れこみ、涙を流し、言葉を失うウォルターの姿が印象的だった。ハンクはその人間味ある人柄から、多くの視聴者に愛されてきた人気キャラクターだったため、この衝撃シーンでショックを受けたファンも多かった。

Breaking Bad Official/YouTube

ブレイキング・バッド』シーズン1〜5は現在Netflixにて配信中。また2月24日より、本作の前日譚が語られるスピンオフドラマ『ベター・コール・ソウル』のシーズン5もスタート。毎週火曜日に新着エピソード配信。

TAGS