狂ってる衝撃の問題作 BRAHMAN × ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB) × 河村康輔 『CLUSTER BLASTER』MV

BRAHMAN×ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)×世界的コラージュ・アーティスト 河村康輔によるシングル『CLUSTER BLASTER』のミュージック・ビデオが、YouTubeで配信された「ブラフマンの25時間テレビ」のエンディングにて公開された。

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中尾準が監督を務めた今作は、モノクロで統一されており、河村康輔がコラージュを制作するシーンから始まる。1コーラス目では河村の作業風景が映し出され、2コーラス目から1コーラス目で彼が制作していたコラージュが怒涛の勢いで目に飛び込んでくるという流れとなっており、楽曲に合わせて映像も様々な展開を見せていく。

これまでも交流があったBRAHMANとILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)が初めてコラボレートした『CLUSTER BLASTER』は、2017年4月にリリースしたシングル「不倶戴天 -フグタイテン-」に収められた「ラストダンス」。言わずと知れたパンク、ヒップホップのスーパーヘビー級である両者の邂逅は当然ながら大きな期待を集めたが、届けられた楽曲の破壊力は様々なリスナーやメディアに想像を超える未知の衝撃を与え、これをきっかけにお互いの交流はさらに活発化。その後、様々なステージで共演を果たすことになる。

あれから3年の月日が経ち、日本がコロナ禍にあえいでいる今、ILL-BOSSTINOがTOSHI-LOWに呼びかけた。今こそ「ラストダンス」を新たな形で世に届けるべきではないかと。この国への痛烈なメッセージとなった「ラストダンス」は、たしかにこの2020年に改めて叩きつけるべき楽曲ではある。しかし、そこから彼らの話はさらに発展し、今、この待ったなしに瓦解する2020年の日本を唄った楽曲の制作に入ることになった。BRAHMANとILL-BOSSTINOの間でリリックやサウンドのやりとりが急ピッチで進められ、両者の意向を汲んで、チームも即座に動き出す。新曲の発案からレコーディングまでたったのひと月というスピードだった。レコーディング・スタジオに入るまで担当ディレクターすら楽曲の全貌を知らされていないという異例の制作だった。そこで生まれたのが”CLUSTER BLASTER”と”BACK TO LIFE”の2曲である。

『CLUSTER BLASTER』は90’s的でヒリついたギターのヘヴィリフの上で、<ここは合衆国保護領 ようこそ 地獄行き決定だぜ お前等 税金泥棒>と始まるILL-BOSSTINOのラップが牽引する、ストレートなミクスチャーナンバー。途中でTOSHI-LOWがBOSSからバトンを受け取り、クリーンなコーラスをバックに<過去の過ちも未来の不安も見えないふりをしながら 誰のための社会が作り出されていくんだよ>といった嘆きや怒りを吐き出していく。どのリリックも研ぎ澄まされている。どの瞬間も聴き逃がせない。言葉は丁寧に積み重ねられながらも、サウンドは生々しい。瞬発力と技巧が溶け合ったレベル・ソングとなった。

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