「殴りたくなる顔ってあるのよね」 噛ませ犬から成り上がってきた、サグな女性ファイター

4月24日(現地時間)に開催された『UFC 261』で、ローズ・ナマユナスは、中国人史上初のUFC世界王者、ジャン・ウェイリーと対戦。衝撃の左ヘッドキックで1ラウンドKO勝利。世界中が驚愕した試合で、2度目のタイトル奪取に成功。いまもっとも目が離せない女性MMAファイターの一人になった。

UFC - Ultimate Fighting Championship/YouTube

UFCで戦う他のスーパースターとは明らかに違う独特の雰囲気を持つローズ・ナマユナスは、リトアニアの血が流れているアメリカ人MMAファイターだが、彼女のベストファイト集を見ると、不思議と戦いに引き込まれていく魅力を持つ。

「これからパンチなしの練習をするけど、必ずパンチを出してくるから見ていて」と、トレーナーが笑いながら話す。そして軽いスパーリングが始まると、生まれ持った闘争心のせいか、案の定ナマユナスはパンチを繰り出す素振りを見せてしまう。「ほら、言った通りだろ。いま俺の顔にパンチしようとした」そうトレーナーが訴えると、ナマユナスも「殴りたくなる顔ってあるのよね」とジョークを言う。

UFC - Ultimate Fighting Championship/YouTube

すっかり板についた坊主頭にしたのも、髪がファイト中に邪魔だからと彼女は言う。裸締めなどを得意とし、サブミッションでフィニッシュするのが彼女のスタイルだが、映像を見ての通り、パンチやキックのセンスも抜群。そして相手が少しでも隙を見せると、猛烈な勢いで相手に襲いかかる。

“Thug”(乱暴者)のニックネームで人気だが、多くのファイターのように相手を罵倒することはない。UFC女子ストロー級のベルトをヨアナ・イェンジェイチックから奪取した時も、試合後のインタビューに泣きながら「私はただ生まれ持った格闘技の才能を使って、世界をもっと良い場所にしたいだけ。このベルトに意味はない。大切なのは、いい人でいること」と、強いメッセージを伝えた。

「みんなが私の実力を軽視することに驚きは感じない。だって、キャリアを通してずっとアンダードッグたったから。大切なのは、私自身が世界一強いということを自覚し、信じること」

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