ビースティ・ボーイズ、ヒップホップ界の大物とバトっていた

先日Apple TVで公開され、話題になったドキュメンタリー『Beastie Boys Story』。音楽ドキュメンタリーであり、青春物語でも本作を見た人の中では、バンドとラッセル・シモンズのトゲトゲしい関係性を意外に思った者も多いのでは。

Apple TV/YouTube

デフ・ジャム創設者の1人であるシモンズはヒップホップ史において欠かせない人物で、革命を起こしたビースティーズはそのデフ・ジャムからデビューしているにも拘らず、両者は途中で物別れしているのだ。

大ヒットデビュー作『License To Ill』に続くアルバムの制作に着手させようと、シモンズはグループへのロイヤリティの支払いを拒否。やんちゃで若いメンバーに言うことを聞かせて、次なるヒットを生み出させるためだったが、これが大きく裏目にでる。バンドは勢いよくデフ・ジャムを離脱、その後キャピタル・レコーズに落ち着き、紆余曲折ありながらも30年間数々の傑作を世に送り出し続けたのである。デフ・ジャムが逃した魚はあまりにも大きかったわけだ。

ドキュメンタリーの公開もあって、シモンズはビースティーズとの関係を振り返っている。「何年もの間、あの頃の彼らやソニーに対し、もっと理解があればよかったのに、と後悔している。私は当時未熟だった。人間性や共感力が豊かだったなら、きっともっと良くしてあげられたはずだ」。一方、ビースティーズの残された2人、マイク・Dとアドロックは、かつてのレーベルボスに対するわだかまりはもうない、としている。

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