バンクシー、英EU離脱を風刺 「KEEP OU」公開

正体不明のストリートアーティスト・バンクシーが、ヒースロー空港のゲートに残したグラフィティ作品が、英ロンドンの<ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(王立芸術院)>で公開された。そのタイトルは「KEEP OU」だ。

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. Archway salvaged from Heathrow Airport.

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立ち入り禁止=KEEP OUTから「T」の文字をとったネズミが、ハンマーのようにしてゲートのシャッターにかけられた南京錠を叩き割ろうとしている、という構図である。

そしてゲート上には「税関」「EUからの到着」の文字が。つまり、EUからの訪問客に対して鍵がかけられた税関を、ネズミがTハンマーで破壊しようとしているのだ。

バンクシーは、EU離脱で揺れる英国への風刺メッセージを発しているのだろう。彼自身のインスタグラムにも作品画像が投稿され、新たなバンクシー作品に注目が集まっている。

これまでにも、英国のEU離脱=ブレグジットにまつわるグラフィティを幾つも残しているバンクシー。この「KEEP OU」もヒースロー空港の第一ターミナルに残されていた、何百点ものうちのひとつだという。しかも、2018年の4月に空港から“救出”されオークションにかけられるや、4000人もの参加者が入札。現在手元に置いている王立芸術院では、8月12日まで公開される予定だという。

まだまだ迷走を続ける英国のブレグジット問題。逆に考えれば、新たなバンクシーの風刺作品がイギリスのどこかに現れる可能性があるということでもある。ウィットに富んだ作品を次々とストリートに残しているバンクシーだけに、今後どんなものが“発見”されるか楽しみだ。

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