BAD HOP 借金1億円無観客ライブ T-Pablowのスピーチが話題に「この会場には愛しかない」

3月1日(日)に横浜アリーナで無観客ライブを実施したBAD HOP。

新型コロナウイルスの感染拡大の状況を受けての決断で、政府からの要望もあり、ライブの開催が困難となるなか議論を重ねた。その結果通常の公演を中止して、本番同様のステージセットを組んで無観客の状態でライブを行い、その模様をYouTubeで生中継することを決めた。

生中継のMCの時間の中で、T-Pablowはその想いを視聴者に向けてスピーチしたが、その熱い想いが話題を集めている。

T-Pablowはまず「YouTubeをずっとイチから観てくれていた人もいると思うので、本当にありがとうございます」と感謝し「勘違いをされたくないから言いたいんですけど」と話を切り出した。

「お客さんがいない状態でこれ(ライブ)をやって。負債が1億円、正直言うと1億円ちょいぐらい。けど、もし普通にキャンセルしていた場合は3000万から4000万ぐらい。金のことを言うのはちょっと嫌かもしれないけど」と、無観客ライブのリアルな実態を告白。

負債額で言えばキャンセルをすべきところだが、T-Pablowは「そしたらなんか俺ららしくねえなって思って。どうせこうやって新型ウィルスの影響でコケるんだったら、その『コケ方』にこだわりたいというか。それで、俺らだったら、俺ららしいことってなんだろう?って思ったら『お客さんとかいなくてもライブとかやっちゃっていいんじゃないかな?』って」と、自らの美学を語り、小さい会場に切り替えてライブをすることもできたとしながらも「俺らは“そういうの”が嫌なんだろうな」と心中を明かした。

また「俺たちが特殊なだけであって、普通は中止をする人が当たり前だと思うし、それが正しいと思う」と、イベントを中止にする判断も是だとするT-PABLOWは「俺らはアーティスト側だから勝手かもしれないけど、もっと裏方で“食らって”いる人たち、それこそマネージャーとかスタッフとか。正直『なんだよ、だったら中止でいいんじゃね?』みたいに思っている人なんていくらだっている」と、スタッフサイドへの理解を示した。

「だけど、俺らはそこは頭を下げて、今日は本当にやれてよかったなって思っています」と自身の判断に悔いはないと語ると、「新型のコロナウィルスもそうだけどさ、こういうのが流行ると『中国人は◯◯だ!』と言う人もいるけども、そういうことを言うのもよくないと思う。まず、この新型コロナウィルスの初めての被害者の方ってたぶん中国の人間だと思うんだけど、そういうのにも心無いことを言う人っているんだよ」と、ウイルスの感染拡大によって起きている状況を憂うT-PABLOW。

「ネガティブがみんな集まって“架空の敵”が作られて、俺たちがそこに向かって行っちゃったら、それこそ思惑通りなわけだよ、それじゃダメだよ。ネガティブがみんなで集まっていってさ。そうしたら本当に、“そう”なっちゃうから」と、見えない敵と戦うことで人々の心がマイナスな方向に向かうことに警鐘を鳴らした。

そして「だから今日は、少しでもみんなが元気になれたらいいなって本気で思っています。だから今日はすげえポジティブな力を画面越しかもしれない……本当は生で見てもらいたかったけど。画面越しでもポジティブなパワーを俺たちが集められているんだったら超いいなと思う。そしてそのポジティブなパワーがまた俺らをいいところに連れて行ってくれるから」と、今回の無観客ライブで少しでも前向きな力を届けられたらと語った。

T-PABLOWは「次はどこで俺たちを、どんなステージで見たい? もちろん全国のツアーライブ、ライブハウスとかも俺らは回るしさ、どこで見たい? みんながそうやって思ってくれて、ポジティブな気持ちが俺たちを連れて行ってくれるんだよ」と、ファンがBAD HOPの活動の原動力であると力説。

「今日、この会場には本当に愛しかないじゃん。みんなに対しての、音楽に対しての、俺たちの愛もあるよ。そこをみんなが愛で返してくれて、いろんな人が『じゃあクラウドファンディングとかやってみればいいじゃん』『投げ銭とかどう?』とか、そうやっていろいろな人の愛で今日、本当にこうやってできてるんだよ」と、自分たちから愛を届けていることはもちろん、BAD HOPに対する愛で支援の輪が広がっていることにも感謝を示した。

最後にT-PABLOWは「そうなればいいなって本当に思っているのがこの『BAD HOP WORLD』だし……そうしていこう。本当にみんなは次、どこで見たい? 俺たち、BAD HOPを。俺たちは止まらねえ。行くぞ!!」と言い放って『Kawasaki Drift』を披露した。

ファンの声による後押しを受け、現在クラウドファインディング「【BAD HOP】借金1億の無観客ライブをみんなで支援しよう!」が実施されており、3月3日現在で、およそ4000万円以上の支援が寄せられている。

TAGS