“冷静な喧嘩屋” 朝倉未来の戦いに絶賛の声が集まる

大晦日、「RIZIN.20」での朝倉未来の戦いに絶賛の声が集まっている。アメリカの格闘技団体「ベラトール」とRIZINの対抗戦でRIZIN軍の大将を務めた未来は、ブラジルのジョン・マカパと対戦。柔術で黒帯を持つマカパのタックルを凌ぎ、判定勝ちを収めたのだ。

未来は1ラウンドからスピーディーかつ重さのある左ミドル、跳びヒザなどを繰り出す。テイクダウンのタイミングを伺うマカパに対し、やや近めの距離をキープしながらも無理に詰めることはせず、出られると思えば一気に出るというメリハリの利いた戦い方で、終始相手にペースを渡さない。

2ラウンドにはタックルに来られる場面もあったが、しっかり対応してみせる。後半にはラッシュをかけてきたマカパとの打ち合いにもひるまず、詰めるとヒザ蹴りも浴びせた。3ラウンドにもマカパが片足タックルを仕掛けてきたが、これも状況を悪化させることなくクリア。

結局、試合全体を通じて相手の展開にさせることなく、打撃では優位に立った未来が判定勝ちを収めた。試合後のマイクでは自らのYouTubeチャンネルをアピールするなど“らしさ”を発揮して幕を閉じた。

戦前には「スタイル的に未来は分が悪いのでは?」との下馬評もあったが、終わってみればしっかりと研究の跡を見せての勝利。だからこそ賞賛の声が上がっていたのだ。

この日の未来の戦いぶりは、言わば「冷静な喧嘩屋」そのもの。「喧嘩屋」というとなりふり構わずパンチを振り回すイメージが強いが、喧嘩でも勝利を確実にするためには、相手をしっかり見ていなければならない。その上で勝機を逃さず攻撃する。そうでなければ生き残り、戦い続けることはできないからだ。

喧嘩屋だからこその、抑制の利いた戦いぶりを改めて見せつけた未来。大舞台にも呑まれることのない度胸も武器にして、まだまだ上を目指せそうだ。

文・高崎計三

©︎ RIZIN FF

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