オリンピックへ向けたダークホース 伸びしろに期待の16歳、青木勇貴斗

オリンピックイヤーの幕が開け、スケートボードも3月16日のWS Lima Openからオリンピック出場をかけたコンテストが再開される。

今回紹介する青木勇貴斗は、現在世界ランク13位、国内では2位の堀米雄斗や4位の白井空良に次ぐ3番手に位置しているライダーだ。

オリンピックの出場枠は各種目につき20名で、1国につき最大3名までの出場となるので、現状では男子ストリートで国内3番手という位置付けになる。しかし、伸び代という面では2人を上回ると言っても過言ではない。

まずそれを語るに十分な要素が彼の年齢だ。前述の堀米雄斗が21歳、白井空良が18歳なのに対して、なんと彼はまだ16歳の高校一年生。この数年で背もグンと伸びると同時にスキルも飛躍的に向上した。直近の純粋なスキルの成長だけで言ったら日本一は彼と言っても差し支えないだろう。

それは彼の昨年の成績からも見てとれる。JRSF(現 WORLD SKATE JAPAN)が主宰する強化指定選手選考大会、AJSAの年間プロサーキットともに初の1位を獲得しただけでなく、世界最高峰のコンテスト、SLSでもファイナルに進出するなど、自身のキャリアハイの成績を残すと同時に、オリンピック出場も射程圏内に捉えることに成功した。

CHIMERA A-SIDEでメイクしたスイッチビッグスピンヒールからのB/Sボードスライド

さらに今年1月に開催されたオリンピックの前哨戦とも言われたCHIMERA A-SIDEでは、並み居る海外の強豪を抑えて表彰台まであと一歩の4位に輝いている。ここでは下記の、昨年開催されたSLS WORLD CHAMPIONSHIPでメイクすることができなかったスイッチビッグスピンヒールからのB/Sボードスライドを、ベストトリックではなく、なんとランセクションでメイク。着実に成長した姿を見せてくれた。

もう今年の主戦場は国内ではなく、海外になるだろう。

サッカーにも国内組と海外組があり、日本代表のほとんどが海外組となった現在、彼の位置付けももはや”海外組”。日本を代表するライダーの1人として世界と戦い、好成績を収めてくれるに違いない。

[RUN 1本目]23:35
[RUN 2本目]44:57
[BEST TRICK 1本目]1:05:49
[BEST TRICK 2本目]1:13:11
[BEST TRICK 3本目]1:22:39
[BEST TRICK 4本目]1:31:01
[BEST TRICK 5本目]1:41:28

彼が昨年ファイナル進出を果たしたSLSのワールドチャンピオンシップ。

こちらで滑りを見てもらえばわかるが、彼の特徴のひとつが”安定感”だ。さすがにこの初出場となった世界最高峰の場では6位に終わっているが、それでもランセクションでは高度な回しトリックを織り交ぜたルーティーンを披露。1本目にミスしたトリックを2本目では見事にメイクし9CLUBを獲得している。

さらにベストトリックでも最初はミスをしているが、それでも着実にメイクに近づけ、狙っていたトレフリップのノーズブラントにはならなかったものの、リカバリーでトレフリップのノーズグラインドを3トライ目で見事にメイクしている。今年は得意のトレフリップインやスイッチビッグスピンヒールインで、さらなる進化を見せてくれることだろう。

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