奇跡の神ショットを放ったアンソニー・デイビスが叫んだ言葉

9月20日のウエスタンカンファレンスファイナル第2戦。試合はまるで“あの男”がいたかのような劇的なプレイで幕を閉じた。

試合を決めたのはロサンゼルス・レイカーズのアンソニー・デイビスだ。残り時間2.1秒、1点差を追いかけるレイカーズには、最後の1ショットしかチャンスはなかった。インバウンズパスを任されたロンドは、プレイオフに強く“機械”並みのバスケットIQを持つ男。瞬時にコートにいる選手のマッチアップを分析し、“最適解”を導き出す。そんなロンドが最後の答えとして出したのは“デイビスの3Pシュート”という、通常であれば選択しないような一手だった。というのも、逆転するには2点のシュートで充分であり、デイビスはキャリアでの3P成功率が約3割と決して長距離砲が上手いわけではない。そんなリスクを犯してまでデイビスを選んだのは、デイビスに“自信”があったからだ。だからこそロンドは迷わずボールを託した。

それはNBAが中断する前のレイカーズ最後の試合だった。2点差でブルックリン・ネッツを追いかけるレイカーズは、今回と同じような状況・場所でデイビスが3Pを狙った。しかし、惜しくもシュートは外れ、試合は敗北してしまった。

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そして、今回はウエスタンカンファレンスファイナルという重要な場面。約5カ月前と同じ状況・場所から打ったデイビスの3Pは、当時とは違って綺麗にリングに吸い込まれていく。この大事な場面でシュートを決めきったデイビスは「KOBE!!」と、レイカーズの”レジェンド”であり今年1月に急死したコービー・ブライアントの名前を叫んだ。

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デイビスは試合後の会見でこんなことを話してくれた。
「(5カ月前の)あの試合から4日間くらい、コービーに話しかけていたんだ。『あのショットはあなたのためにも決めるべきだった。決めたかった』と。そしたら彼は『いいんだ、あれはいいショットだった。君なら大丈夫だ』と言ってくれた。だから、今回のように同じようなシチュエーションが来ることは分かっていた。今日のシュートは僕のキャリアの中でも最も大きいショットだったと確信しているし、優勝をかけて戦える選手になりたいと思っている」

レブロン、デイビスと2人のスーパースターに加え、コービーの魂が乗り移っているレイカーズ。“優勝”の2文字しか見えない彼らがすべきことは、あと4回勝つことだ。

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