音声アシスタント“Alexa”がもし、圧倒的なイケメンだったら?

2月7日(現地時間)に開催された第55回『スーパーボウル』は、タンパベイ・バッカニアーズがカンザスシティ・チーフスを相手に大勝を収める結果となった。

ところで、全米で1億人がテレビ観戦するといわれる『スーパーボウル』にテレビCMを打つ事はトップ企業の証であり、どの企業もこの日限りの特別CMをあの手この手でこぞって披露するので、ある意味試合と同じくらい楽しみだったりもする。どれもユーモアやウィット、スマートさを競う内容で、ショートフィルムばりにエンターテイメント指数の高いものばかりだ。

アメリカでは広告、通信、デザインを対象に贈られるクリオ・アワーズという歴史ある賞があるのだが、スーパーボウルCMの中から毎年最優秀CMを選ぶのがスーパー・クリオ・アワーズ。そして今年2021年のスーパー・クリオに輝いたのは、「Amazon Alexa」のCMだった。ユーモアとエスプリの効いたCMで、人種を問わず女性にぶっちぎりの人気を誇る圧倒的イケメン、マイケル.B.ジョーダン(『クリード チャンプを継ぐ男』『ブラックパンサー』など)を主演にしたセクシー&コミカルな内容に全米中のリビングに笑いとため息が漏れたとか。

amazon/YouTube

Amazon開発部のアフリカ系アメリカ人女性が新型Alexaを前にし「これってもう完璧なデザインじゃない? Alexaの外殻としてこれ以上のイレモノなんてあるのかしら」と感動ながら不意に窓の方へ見やると「えっ……」、女性は“もしAlexaのボディがマイケル.B.ジョーダンだったなら…”と、抗えずに妄想を始めてしまう。

キッチンにて

「Alexa、カップの中にテーブルスプーンは何本あるのかしら……?」
「奥さん、今カップの中にはテーブルスプーンが16本ありますよ……」

そこへ食事を買って帰宅した旦那が「買ってきたぞ。あれ? なんで料理なんかしてるんだ? あれ? これ誰だい?」

「Alexa、スプリンクラーを回してちょうだい……」とお願いすると、水も滴るいい男、Alexa(マイケル)はスプリンクラーを回し始める。

すると旦那「おい、さっき俺がスプリンクラーやったばかりじゃないか、止めろよ。これじゃあ濡れすぎだ」と制止しようとするも、Alexa(マイケル)はスプリンクラーを止めない。

Alexaのセクシーさに妻はうっとり。そして彼女の庭の芝生はぐっしょり。

場面は変わり、ホームパーティにて

「Alexa、灯りを落として」と指示すると、Alexa(マイケル)はおもむろ上半身裸に。部屋が急にムーディに。部屋の女性たちは案の定うっとり。そこへ旦那が「いやいやいやなんでだよ! 灯りを戻せって!」と怒りの指示。

バスオイルをショッピングリストに足しておくよう命じる妻に旦那は「いやAlexa、やらんでいい!」とたまらずオーダーを止める。

陶酔の場面はバスタブでも

「Alexa、オーディオブックを読み聞かせてちょうだい……」

「“私は彼の腕に抱かれ、今まさに変わってゆくところだった……”」

うっとり妄想トリップの開発部女性、そして“どうしちゃったのあれ?”と怪訝そうな同僚たち。彼女の妄想バスタブではまだマイケルのハーレクイン・ロマンス朗読が続いていた。

「私もまた、彼にキスをしていた……」と言うとすかさず響く旦那の声「ハニー、バスルームを使いたい人間がここにもいるんですけどー!」

それでも彼女の妄想は止まらない。場面は最初のオフィスに戻るも陶酔している彼女の姿に様々な出自を持つ同僚たちもあぜんと見つめるほかなかった。

「Alexaの最高理想ボディは最新の現行モデルではなく、マイケル.B.ジョーダンだった……」という自虐&マイケルの圧倒的セクシーを面白がるユーモアと、旦那のコミカルな演技、ちゃっかり映画の宣伝もしちゃってるあたりを総合的に見て、1位に選ばれたのも納得のCMだ。

わずか1分だが演出のお陰か3分位の内容に思えるし、特殊効果や派手な演出も多いスーパーボウルCMの中で、あくまでウィットとアイデアと小気味良さで勝負しているのが印象的。繰り返し見ても、つい笑ってしまうライトさも良い。

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