「ドレスコードは俺らの“色”を奪ったと思うぜ。なぜなら、コート上では誰も同じプレイはしないし、俺たちは誰も同じことをしないだろ? 同じように見えないはずだ。だから逆になんで服装を同じにしないといけないんだ」
アメリカの人気スポーツウェブサイト「Bleacher Report(ブリーチャー・レポート)」の番組『Taylor Rooks Vodcast』でこう語ったのは2000年代に絶大な人気を誇り、今でもスモールプレイヤーの憧れでもあるアレン・アイバーソンだ。
アイバーソンといえば、NBAのファッションアイコンだ。ジョーダン相手にも物怖じしない言動とプレイ、スタイリッシュなコーンロウ(編み込み)ヘア、そしてギャングスタのようなHIPHOPファッションがトレードマーク。そんなアイバーソンのスタイルは瞬く間にNBA中に広がったが、スポンサーや子どもたちへの影響を恐れたNBAがドレスコードを制定する事態となった。
「現在のNBAのドレスコードはあなたによって大きな影響が与えられましたね」と尋ねられたアイバーソンは、冒頭の言葉に続けてこう答えた。
「俺はコートに来るときも、クラブに行くときも、教会に行くときも同じ服装だ。普通は教会に行くときにスーツとか着ていくだろ? つまり、俺は着たい服をただ着ていたら、周りもつられていったんだ。そしたらNBAが『ちょっと待て』と。ありゃひどいいじめだった。みんながスーツを着なきゃいけなくなった。今までバスケをしに行くのにスーツなんか着たことなかった。服が“人格”を作るわけじゃないのにな」
また一部の人に「見た目が怖い」と思われていたことについてもコメント。
「今まで見たことがなかったからさ。人々は見たことがないことを怖がるんだ。なにか得にならなければね。もし、見ていて不快になるものだったら、それは問題になる。ユース世代だったら、こういう格好じゃないといけない。スポーツするやつはマイケル(ジョーダン)みたいにしようって。俺ももちろん、コートの上ではマイケルみたいにはなりたかった。スーパーヒーローになりたかったさ。
あと俺がNBA雑誌のカバーを飾ったとき、タトゥーを見えないように修正されたんだよ。あれは今でも覚えてるよ。俺のコーンロウを壊そうとされたときもあったな。まあ、また髪を伸ばして編み込めば問題なかったんだけど」
その“影響力”が大き過ぎたせいで、NBAから排除する方向の扱いを受けてしまったアイバーソン。時代もあったかもしれないが、現在のNBAのファッションスタイルを作ったのも紛れもなく彼なのだ。
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