「人生を救ってくれてありがとう」 問題児だったアイバーソン、恩人の死を哀悼

NCAA(全米大学男子バスケットボール)の超名門ジョージタウン大学を長年に渡り率い、数々の栄光をもたらした名将ジョン・トンプソン氏が亡くなった。同氏と言えば、アロンゾ・モーニング、ディケンベ・ムトンボ、パトリック・ユーイング、アレン・アイバーソン等、後にNBA殿堂入りを果たす数々の選手を育てたメンターであり名将で、特にビッグマンの育成に定評があった。

その中でも、アイバーソンにとってトンプソン氏は特別な存在だった。高校時代から既にスタープレイヤーだったアイバーソンは、卒業後は名門ケンタッキー大学へ進学することがほぼ決まっていたが、ボウリング場での乱闘事件に巻き込まれて逮捕されてしまう。そして有罪判決が下されたことで進学は白紙となり、NBAプレイヤーの道も絶望的になった。しかしそんなアイバーソンに救いの手を差し伸べたのがトンプソン氏だった。アイバーソンの母親が愛息の服役中にトンプソン氏に受け入れを嘆願すると、結果的にアイバーソンは奨学金を得てジョージタウン大学へ進学できることとなったのだ。

後にアイバーソンは、バスケットボール殿堂入りという晴れの場のスピーチで、コーチトンプソンへの感謝の意を述べており、その存在の大きさが伺える。

そんな恩師の訃報に触れ、アイバーソンは次のようにコメントした。

「俺の人生を救ってくれてありがとう。もう会えないのはとても寂しいが、天国からきっと笑顔で見守っていてくれることだろう。よく電話をしたのを思い出すよ。いつも『おい、マザーファッカー、元気か?』って気にかけてくれては、他愛のない話をしたよね。天国でゆっくりしてくれよ。あなたの顔を思い出しては、誇りに思ってもらえるよう頑張るよ。
〜手のかかる息子より〜」

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