衝撃のKO劇 これぞヘビー級ボクシング ポベトキン、戦慄のアッパーカット一発

現地8月22日に元WBA世界ベビー級王者アレクサンデル・ポベトキンが見事な逆転KO勝利を飾った。第4ラウンドには、対戦相手のWBC世界ヘビー級暫定王者ディリアン・ホワイトから2度のダウンを奪われるなど、厳しい試合展開が続いていたが、これぞヘビー級ボクシング! 5Rに鋭いアッパーカット1発でホワイトをマットに葬った。

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負けたホワイトは、アメリカの元WBC世界ヘビー級王者“ザ・ブロンズ・ボンバー”デオンテイ・ワイルダー(42勝1敗1分 41KO)に挑戦する筆頭候補として3年近く、約1000日もの間名前が挙がっていた実力者。しかし、今回の結果によりランキングを落とし、ヘビー級タイトル戦線からも遠ざかることになりかねない衝撃的KO劇となった。

ワイルダーは今年2月にタイソン・フューリーとのリマッチに敗れてベルトを失い、そのフューリーと3回目となる決着戦を調整中。ホワイトは勝って弾みをつけたかったが、負けたことでこの試合前に締結した契約にある条項を行使して、即ポベトキンとリマッチをする意向を示している。

そしてポベトキンは、今回の勝利で40歳にしてWBC世界ヘビー級暫定王座&ダイヤモンド王座を獲得した。見事チャンスをモノにした2004年アテネ五輪スーパーヘビー級ゴールドメダリストは、ホワイトとのリマッチの結果いかんではヘビー級タイトル戦線への復帰、さらには2016年に一度流れているワイルダーとの因縁のカードなんてものまで実現してしまうかもしれない。

近年の井上尚弥を見れば分かるようにボクシングの世界タイトル戦、それもファンが羨望するような好カードの実現は運とタイミングが大きく左右することが多々ある。32歳になったホワイトに果たして世界戦のチャンスは巡ってくるのか? はたまたポベトキンにそのチャンスが舞い降りてくるのか? 勝ち続けなければその答えは出ないのだ。

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