畑山隆則は、記憶にも残るボクサーだった

第32代OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者、第71代日本バンタム級王者の赤穂亮が、憧れの大先輩である元WBA世界スーパーフェザー&ライト級王者の畑山隆則の魅力について熱弁を振るった。

中学生までは野球をやっていたという赤穂だったが、個人競技への興味や“強い男”畑山への憧れから高校2年生で退学&上京し、畑山が所属していた<横浜光ボクシングジム>の門を叩いたという。

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いまならば有名な選手を3~4人集めてようやく興行が可能になるところを、当時の畑山は自身の知名度だけで、さいたまスーパーアリーナをほぼ満員にできたとし、「夢があったよね、カッコよかった」と振り返る。

そんな赤穂に畑山の最高の試合を尋ねると、「ベストバウトって言ったら、坂本博之戦を思い浮かべるファンが半分以上いるのかな?」と前置きをしながら、「オレのベストバウトはコウジ有沢戦ですね、あれはすごい」と断言。

KOシーンも見どころだが、赤穂は「なにがカッコいいってね、マニアックだけど、コウジ有沢戦の畑山さんの入場がカッコよかった」と、氷室京介の曲でリングインする畑山にシビれたのだと熱く語った。

あえて大きめのボクサーパンツを履くなど、ファッションも先進的だったと解説すると「カッコいいじゃん、ガウンとかも。入場もカッコよかったし、そういうのが全部重なって。まあ記録には残らないかもしれないけど、記憶に残る選手だったよね」とリスペクトを送る。

「畑山さんの優れていた点は?」という質問に赤穂は、畑山が試合開始と同時にダッシュで前に出るところがポイントだと説明。中央の位置を取ることが重要だとして「相手にロープを背負わせるように追う。畑山さんが下がっているシーンの印象がないでしょ? 自分がプレッシャーをかけてガードを上げて、頭を振って、コンビネーションで攻めていく」と解説した。

赤穂は畑山とは光ジムのOB会や試合会場で話をする機会もあったが、「憧れが強すぎる」のが障害になってしまったそうで、後楽園で控室が一緒になった際にも「赤穂君、いくつになったの?」「もう何戦?」「頑張ってね」と、畑山が次々に話しかけてくれても上手く返すことができなかったそうだ。

「憧れが強すぎてプライベートでは逆に近づきたくないというか」と複雑な心境を明かす赤穂だったが、その場にトレーナーとして同席していた谷口浩嗣は「けっこうそっけない返事をしたよね(笑)」と暴露。「会話を広げようとしていなかった」と指摘された赤穂は苦笑して「広げたくない。憧れが強すぎてね」と語った。

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