「GOAT」(Greatest Of All Time=史上最強の選手)や「バスケの神様」として、バスケットボールだけでなくスポーツ界の歴史にその名を刻んだ元シカゴ・ブルズのマイケル・ジョーダン。ご存知の通りオフェンス・ディフェンスを含めたあらゆる面において超一流のプレイヤーではあるが、通算10回の得点王に輝くなど、特に卓越していたのがスコアリングだ。
また選手として数々の記録を達成してきた一方で、ストリートファッション、ストリートカルチャーに絶大な影響を残したことも忘れてはいけない。1984年、Nikeからシグネチャーシューズのエア・ジョーダン初代モデルが発売されるとシリーズ化され、1990年代にはジョーダン自身の人気とともにエア・ジョーダンも世界的に爆発的なヒットとなり、今日まで30年以上続くブランドに成長を遂げた。
ジョーダンが記録したハイスコア、そしてその瞬間に履いていたエア・ジョーダンを同時にチェックしてみよう。
・69得点
・1990年3月28日 シカゴ・ブルズ VS クリーブランド・キャバリアーズ
・着用シューズ:エア・ジョーダン5 ファイア レッド
ジョーダンの一試合最多得点が記録されたのは1990年3月28日のレギュラーシーズン、クリーブランド・キャバリアーズとのゲームである。
前年のプレーオフで“The Shot”と呼ばれるNBAの名シーンを残したジョーダンが言う。「クリーブランドへ行くと実力が最大限に発揮できるんだ。ファンは芯から僕を嫌ってるだろうけど、あのビルに踏み込んだ瞬間からなぜか自信に溢れる」
同年にプライス、ナンス、ドアティ、イーローらを擁し、フランチャイズ史上初のチャンピオンを視野に入れ始めたチームは、レギュラーシーズンで57勝を挙げて地元からの期待を一身に集めながらもプレイオフ1回戦のゲーム5で、残り3秒、1点リードという状況を守り切れずジョーダンにひっくり返され初戦敗退の屈辱を味わう悪夢のような結果となった。
それだけに翌シーズンとなるこの年はNBA制覇に向けて、何としてもブルズに雪辱を晴らすべくキャブスはジョーダンのマークを徹底した。しかしこの日のジョーダンは完全にゾーンに入っていた。鋭いドライブを警戒したディフェンスを嘲笑うかのような美しいジャンプシュートやフェイダウェイシュートを中距離からガンガン決めていく。シンプルに見えるがトップスピードから一瞬でストップしてのジャンプシュートは非常に難しく、強靭なフィジカルが要求されるムーブである。しかもトップスピードからのストップ&シュートも、ジョーダンレベルになると常人では考えられない程の筋力が必要なハズだ。実際にマッチアップしているディフェンダーは完全に振り切られている。
もちろんインサイドに切り込めばダンクに持ち込むし、ファウルももらってフリースローを決めていくので、どうやっても手がつけられない状態だった。終わってみれば37本中23本(うち3Pは6本中2本、フリースロー23本中21本)のシュートを決め、69得点を記録した。この試合では、ダンクだけでないジョーダンの18番、中距離からのバリエーションの多いシュートスキルを堪能することができる試合だろう。
試合はオーバータイムの末、117-113でブルズが勝利し、「(後の)王者とそれに屈し続けるエリートチーム」というブルズとキャブスの残酷なライバル関係をそのまま示す結果となった。
この日ジョーダンが着用していたのはエア・ジョーダン5 ファイア レッドだ。ホワイトのレザーアッパーとブラックのミッドソールが美しいコントラストを生み、ファイヤーレッドのアクセントが名前のとおり“燃えるような”雰囲気を裏地、シューレースロック、ヒールに加えている。

ちょうど日本でも、ジョーダンの活躍が届くとともにエア・ジョーダンというバスケットシューズの存在がバスケ少年の間で静かな話題になり始めた頃だと記憶している。現在までエア・ジョーダン5はシリーズでも屈指の人気を誇っており、オリジナルカラーはもちろん、様々なカラーバリエーションは登場する度に即完し、市場価格が高騰するいわゆる“プレ値”がつくなどスニーカーファンを熱狂させ続けている。
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