“スコットランドで一番汚いトイレ”はどう作られたか? 『トレインスポッティング』の知られざるトリビア

1996年に公開されたダニー・ボイル監督の映画『トレインスポッティング』。スコットランド・エディンバラを舞台に、ドラッグに溺れる若者たちの日常を描くこの青春映画は多くの観客の心を掴み、90年代ポップ・カルチャーの代名詞的な作品となった。主人公レントンを演じたユアン・マクレガーの出世作ともなった本作のトリビアを紹介しよう。

Miramax/YouTube

■トイレで便器に入り込むシーンはユアン・マクレガーが実演している
本作で最も印象的なシーンの1つが、レントンがトイレの便器に入り込むシーンだろう。1984年に公開されたホラー映画『エルム街の悪夢』で、入浴中に居眠りするヒロインのナンシーが殺人鬼フレディに襲われて、バスタブのなかに引きずり込まれるシーンからある種のインスピレーションを受けたとされている。また、90年代に低予算で製作された本作では、CGを使わずにこのトイレシーンが撮影されている。便器の内部が滑り台のように改造してあり、ユアンがそこへ滑り落ちることで、便器のなかに入り込むように見せているのだ。

■トイレのシーンにはチョコレートが使用されていた
劇中で“スコットランドで一番汚いトイレ”として登場する異様に汚れたトイレ。前述のトリビアを含めて、トイレシーンの撮影にはチョコレートやチョコレートソースが使用されている。思わず目を覆いたくなるような衝撃的なシーンが続くが、実際の撮影現場にはチョコの甘い香りが漂っていたようだ。

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■スコットランド訛りの英語を聞きやすいように再録音した
登場人物たちのしゃべる英語はスコットランド訛りが激しいため、公開前にアメリカの観客も聴きやすいように訛りを和らげたバージョンを再録音している。それでもロバート・カーライル扮するベグビーがパブで喋り続けるシーンは、アメリカ人にとって完全に理解することが難しいようだ……。

■スパッド役のユエン・ブレムナーは舞台版ではレントン役を演じた
気のいいジャンキー仲間のスパッドを演じたユエン・ブレムナー。彼は本作の撮影前に舞台版『トレインスポッティング』でレントン役を演じていた。映画ではスパッドを演じることになったが、彼以外は考えられないほどのハマり役になっている。

■ドラッグ中毒と向き合う実在のサッカーチームが参加している
イギリス映画らしく、サッカーの話題がたびたび登場する本作。レントンたちがサッカーの試合で対戦する相手チーム「カールトン・アスレチック・フットボール・クラブ」は、薬物中毒患者たちが更生をめざして活動する実在のサッカーチームだという。

■原作者や脚本家がカメオ出演している
アーヴィン・ウェルシュの同名小説が原作となっているが、原作者がレントンにドラッグを渡す売人マイキー役でカメオ出演している。また、脚本を手掛けたジョン・ホッジも街中を逃走するレントンとスパッドを追いかける警官役で登場している。

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