従業員がスパイ、脱出用地下トンネル 神ドラマ『ペーパー・ハウス』級のリアル強盗事件

Netflixで配信されているスペイン発の人気ドラマシリーズ『ペーパー・ハウス』。“教授”と名乗る男に集められた8人組の強盗団がスペインの造幣局に立てこもる空前絶後の強盗劇を描いたクライム・サスペンスは、現在シーズン4まで配信されている。本作のクリエイターは「実際に起った銀行強盗事件をモデルにしたわけではない」と語っているが、“教授”が企む大胆な計画を描く上で、実際の事件からなんらかの影響を受けているかもしれない。というわけで、Netflixが大胆な手口で世界を驚かせた強盗事件を紹介した動画をチェックしてみよう。

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“教授”は長い期間を掛けて造幣局から脱出するための地下トンネルを掘っていたが、2005年にブラジルの都市・フォルタレザで似たような手口による銀行強盗事件が起こっている。犯行グループは5カ月かけて賃貸物件からブラジル中央銀行の金庫室へつながる地下トンネルを採掘。約80メートルにわたるトンネルには照明や空調システムも施されており、警察の見積もりによると約20万ドル(約207万円)の建設費が投入されたと考えられる。

しかも犯行グループは、表向きは人工芝を使った修景事業を営む会社を大々的に営んでおり、土を扱う作業が不自然ではないように見せかけていたようだ。彼らは数日かけてトンネル内の滑車装置を利用して銀行から重量7,716ポンド(約3.4トン)、金額にして約7千万ドル(約72億円)もの大金を運び出した。そして、犯人グループは11台の車に乗り分かれて全国へ逃走し、そこから派生して数々の犯罪も起こったという。

さまざまな変装も犯人たちが使う常套手段のひとつだ。2011年ブラジル・サンパウロで改装中だったイタウ銀行にグレーの制服を着た男性12人が訪れた。その集団は家具の入れ替え作業を行うと説明したという。彼らは銀行のセキュリティをすり抜けると、武器を取り出し、強盗計画を決行。高度な電動工具を駆使して貸し金庫室へ侵入し、預けられていたダイヤモンドなどの宝石、金塊、高級時計など高価な品々を盗んで逃走したとされる。驚くべきことに、犯行グループには6年前に同国フォルタレザでの銀行強盗事件に関わった犯人たちも含まれていた。

内部情報に詳しい人物を味方につけるのは、よりスマートな方法かもしれない。2006年、イギリス・ケント州でセキュリティ会社が管理する現金の保管庫から約9,200万ドル(約95億円)が盗まれる強盗事件が起こった。事件はこの会社に勤務する従業員がスパイとなり、ベルトに装着した小型カメラで施設内の情報をすみずみまで記録。総合格闘技の挑戦者が率いる犯罪集団は、複数ある防犯カメラの位置を把握した上で、メイクアップアーティストを雇って人工的な鼻や顎を装着するなどして変装しながら犯行に及んだという。犯行当日には、警官に変装した犯人がマネージャーと彼の妻子を拉致し、入口の鍵を開けさせてから建物内へ侵入したそうだ。

大胆な計画にもとづいた世紀の大強盗劇を描くドラマシリーズ『ペーパー・ハウス』は、Netflixで独占配信中。

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